自然に沿って、明るく楽しく生きるタオの教え
TAO(タオ)とは、「道」を表す言葉です。
天地自然の大きな流れに沿い、無理なく、しなやかに生きていく――。
それが、TAOの大切にしている生き方です。
「無為自然」の生き方。
それが、TAOの大切にしている考え方です。
TAO(タオ)とは「道」
TAO(タオ)とは、中国語の「道(Dao)」を表す言葉です。
中国古代の思想書『老子道徳経』では、この「道(TAO)」について説かれています。
ここでいう「道」とは、私たちが普段使っている道路や、目的地へ向かうための道筋という意味だけではありません。
天地自然を含め、あらゆるものが生まれ、変化していく、その根本にあるもの。
形を見ることも、手でつかむこともできないけれど、すべてのものを生み、育み、大きく包んでいるもの。
それを「道(TAO)」という言葉で表しています。
『老子』では「道」は、万物を生み育む「母」にもたとえられています。
何ものにもとらわれず、大きく、ゆったりとしている。
ある時は強く、ある時は柔らかく。
天地自然の大きな流れそのもの――
それが「TAO(道)」なのです。
タオイズムとは
「道(TAO)」に沿って生きること
タオイズムとは、「道(TAO)」の思想であり、タオの生き方を日々の暮らしの中で実践していくことです。
その根底にあるのが、
「無為自然(むいしぜん)」
という考え方です。
無為自然とは、ただ「何もしない」ということではありません。
自分の考えや欲望だけで物事を無理に動かそうとせず、自然の流れに沿って、その時々にふさわしいあり方をしていくこと。
人間も天地自然の一部として、自然に逆らわず、無理なく、しなやかに生きていく。
TAOでは、そんな生き方を大切にしています。
水のように、しなやかに

『老子』には、TAOの生き方を伝えるさまざまな自然の姿が描かれています。
その代表的なものの一つが「水」です。
水は高いところから低いところへ、自然に流れていきます。
丸い器に入れば丸く、四角い器に入れば四角く。
自分の形に固執せず、その時々の状況に合わせて柔軟に変化します。
一見すると柔らかく、弱いように見えても、水には大きな力があります。
柔らかいからこそ、強い。
自分の考えだけにとらわれず、変化に合わせてしなやかに生きていく。
水の姿には、タオの生き方につながる考え方があります。
赤子のように、素直に

『老子』では「赤子」も、人間の自然なあり方を表す象徴として登場します。
生まれたばかりの赤子には、
「こう見られたい」「こうでなければならない」
といったこだわりがありません。
嬉しければ笑い、悲しければ泣く。
余分な力を入れず、素直に、ありのままに生きています。
私たちは成長するにつれて多くの知識や経験を身につける一方で、常識や思い込み、こだわりにもとらわれやすくなります。
そうした余分なものを少しずつ手放して、
素直で、柔軟で、自然な自分へ。
それも、TAOが伝える生き方の一つです。
自然とともに生きていた人間

古代の人々は、現代よりもはるかに自然と密接な暮らしをしていました。
空の色を見て、
風の動きを感じ、
太陽や季節の移り変わりとともに暮らす。
自然の変化を感じ取りながら、その流れに合わせて生活していました。
古代中国では、自然界や人間を理解するうえで「気」という考え方も育まれていきました。
人間だけを自然から切り離して考えるのではなく、
人間もまた天地自然の一部である。
TAOの思想には、このような自然観が流れています。
現代の私たちは、自然から離れすぎていないでしょうか
「もっと豊かに」「もっと便利に」「もっと速く」
私たちの社会は、大きな発展を遂げてきました。
暮らしが便利になった一方で、私たちは自然のリズムとは異なる生活を送ることも増えています。
夜遅くまで明るい場所で過ごし、忙しい毎日に追われ、たくさんの情報に囲まれて生活する。
気がつけば、自分自身の心やからだの声に耳を傾ける時間さえ少なくなっています。
人間も、本来は自然の一部です。
だからこそ時には立ち止まり、
自分の心とからだは、今どう感じているだろう。
と、自分自身に目を向けることも大切なのではないでしょうか。
TAOと「気」
古代中国では、自然界や人間の生命・身体を考えるうえで、「気」という考え方が大切にされてきました。
私たちも日常の中で、
「元気」「気持ちがいい」「気が重い」「気をつかう」
など、自然に「気」という言葉を使っています。
道家道学院では、心とからだを別々のものとして考えるのではなく、「気」を通してつながっているものとしてとらえています。
からだだけでもなく、心だけでもなく、
心とからだの両方から「気」を整えていく。
それを実践するのが、道家道学院の「気のトレーニング」です。
タオの教えを、現代の暮らしへ
TAOは、古代中国の思想を知識として学ぶだけのものではありません。
大切なのは、そのタオの生き方を日々の生活の中で実践していくこと。
道家道学院では、現代を生きる私たちが、無為自然な心とからだを取り戻していくために、
3つの「気のトレーニング」
を学びます。
気の導引術|からだから「気」を整える
呼吸とゆったりとした動きを組み合わせ、灸所(ツボ)に働きかけながら、からだの内側から「気」の流れを整えていく、道家道学院に伝承される気の健康法です。
自分自身の手でからだを丁寧に整え、日々の養生に役立てていきます。
道家動功術|動きを通して、自分を磨く
二人一組で行う稽古を通して、余分な力を抜き、自然でしなやかな動きを身につけていきます。
しなやかな強さと柔軟さを養い、「自分に強くなる」ための稽古です。
洗心術|心のこだわりを手放す
学長との対話を通して、自分ではなかなか気づくことのできない心のこだわりを見つめ、手放していく「洗心術」。
ありのままの自分を取り戻し、安らかな心へと導きます。
人生を、明るく、楽しく、無為自然に
TAOが私たちに伝えているのは、
もっと頑張ることでも、
誰かのようになることでもありません。
余分な力を抜き、
こだわりを手放し、
その時々の変化にしなやかに対応しながら、
本来の自分らしく生きていくこと。
水のように、しなやかに。
赤子のように、素直に。
自然の一部である自分自身の心とからだを大切にしながら、今という時間を明るく、楽しく生きていく。
それが、道家道学院がお伝えしているTAOの生き方です。
